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中古住宅の流通について

年末になると尿酸値が非常に気になる
デリケートな体のフルタです。

色々と中古住宅について問い合わせをいただいているのと、ブログ見たって方から「フルタさんは中古住宅キライなの?」って聞かれたんで、僕の考えを書きます。

住宅に関わらず、既存の建築物が長く永く使われることにはもちろん賛成です。
その建築物が木造であれば、炭素固定化が図られるわけで、環境的にも非常に良いと思っています。
住まい手の生活習慣(ライフスタイルと読んでくださいね)に合わせて間取りが変わってしかるべきだと思うので、リフォーム(でもリノベーションでも)が盛んに行われて、住宅の価値がしっかりと重視される社会になるべきだとも思っています。

じゃあ、何が問題なのか…
危ない住宅も、しっかりした住宅も、同じように一緒に残そうとしているのがダメだと言っているだけです。

良いものはながく使ったほうが良いに決まってます。
でも。悪いものはながく使うと悪です。

では、良い悪いを何で判断するのか…
根拠と履歴だと思ってます。
建物としての安全性を担保するだけの根拠
その根拠を裏付けるための履歴

具体的には
構造計算(までいかなくても、伏図等)があるか
と施工画像などが残っているか
ということになります。

それらが無いにも関わらず
・昔の家は良い材料を使っている
・リノベーションは新築よりも環境に良い
・断熱改修をすれば新築同様にあたたかい
・低価格であなたらしいライフスタイルを!
なんて言うわけです。

詳細な図面があったとしても、その通りに施工されているかどうかはわかりません。
自分で施工したわけでも、確認していたわけでもない建物について
大丈夫!安全です!リノベーションに適しています!
ってなぜ言えますか?

まだ、木造住宅であれば伏図通りに組まれているかどうかの確認はしやすいです。
でも、基礎がどうなっているかは正直わかりません。
方法が皆無というわけではありませんが、僕の知る限り帯広市内でそこまでやっている会社はありません。

あと、住宅改修後の性能を明確にしているところもまず見ないです。
新築だと、Q値・C値・Ua値などの数値を明確にしているか、答えたら教えてくれると思います。
中古住宅では見たことないです。

なぜ?
新築の場合には住宅の性能を確認するのに
中古の場合は確認しない…お客さん
それを言おうともしない不動産屋
すごく不思議。

だから現状では危険だよって言うだけです。
全ての建物に構造計算と施工履歴が残されるようになり、かつ、木造が多くを占める世の中になれば、いくらでもリノベーション最高!って言えると思います。
早くそう叫ぶことのできる世の中にしなければとも思います。

ではでは

雪と地震と家の関係

そろそろ初雪シーズン
子どもの頃は初雪が待ち遠しかった…
フルタです

さて、先日SE構法の登録店勉強会に出席してきました。
今年からSE構法の家が北海道でも建てられるようになり、二回目の勉強会!
今回も全道各地から会員の方が集まっておりました。

もう何度も言っておりますが
「家が地震に対してどのくらいの強さまで耐えられるのか」
を明確にするのが構造計算です



胆振地震と同レベルの地震が起きても耐えられる家に住みたい
と言っていただけたら、耐えられる計算を行います。
もちろん、計算結果をわかりやすくお見せします。

そして、私たちの住む北海道で最も最悪なのが
冬の地震です。
動画にもあるように、雪の重さは1m積もると、1㎡当たり300kg。
相当な重さです。

それが、地震で揺られると…
重いものほど横に揺れる力が働くので…
家はどうなってしまうでしょうか…
さらに風が吹くと…

SE構法では最悪のケースを想定して構造計算を行います。
ちなみに、建築基準法では「風と地震は同時に起こるとは考えなくていい」という解釈です。

よく考えたら、震災時に自宅は危険で公共施設は安全って何故でしょうね?
想定される地震の1.5倍などを想定して作るからです
その想定は、当然「構造計算」なわけです。

自分の家だって、公共施設並みの耐震性能にすることも可能なんです。
なぜしないの?
って聞かれると
「よくわからないし、そもそも法律で求められていないから」が本当のところです。

戦後から高度成長期に入って、住宅の需要が少なかった時代では仕方のない側面もあるのかもしれませんが、現状家は余ってます。
そろそろ「勘と経験」に基づいた家づくりをやめるべきなんだと思います。
SE構法ロゴ

地震から二ヵ月

SE構法ロゴ

夜中の地震…
電気のない生活…
から早くも2か月。

まだまだ、多くの方が避難生活を余儀なくされているという報道を見ますが
日常を取り戻し、普通の生活を送れているかたが多いと思います。

でも、忘れてはいけないのです
災害はいつ起こるかわからない
災害の発生をなくすことはできないけれど
被害を最小限に抑えるべく備えることはできる。

備えるためには
忘れないことも一つ

僕たち工務店がすべきことは
「壊れない家を作る」こと
そのためには、地震や台風に対してどのくらい耐えられるかを
知るために構造計算をし、数値化する。

耐震基準を満たしているから…
材料が良いから…
では命を守れない。

一生に一度の買い物
と言いながら
明日壊れるかもしれない家を建てる

高断熱・高気密、太陽光パネル
災害時に役立つ保証は誰がするのか


こんなことばかり言っていたら、家なんて建てられない
そんな気持ちもある。
でも、たまにはこんなことを考えてみるのも必要じゃないか
プロフィール

ジュウケイカク

Author:ジュウケイカク
住計画FURUTA
〒080-2469
北海道帯広市西19条南2丁目25-4
TEL:0155-35-5181

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