安心の家づくりとは②
バターかけご飯って北海道限定なんだろうか
フルタです。
さて前回、住宅の多くは「経験と勘で作られている」って話をしましたが、今回はその続きです。
もうちょっと踏み込んでみたいと思います。
建物を建てる時には、大きさや構造、場所にもよりますが「確認申請」というものが必要になります。
こういう土地に、こういう構造のこのくらいの大きさのモノを建てますよ
って管轄する行政庁に申請するわけです。
その申請を受けて、法的に問題ないか、構造的に問題ないかなどをチェックします。
OKが出ないと着工することができません。
その、確認申請ですが建設する内容によって○号建築物というように分類されます。
多くの木造住宅は4号建築物に分類されます。
が
その4号建築物には「特例」が存在します。
建築基準法によると
「第六条一項第四号に該当する建築物(500平方メートル以下、2階建て以下の木造建築物等)で、建築士(一級、二級、木造)の設計したものについては、構造設計に関する部分他について、設計者の技術水準を勘案し、建築主事の審査を要しない」
このアンダーラインの部分が、前回お伝えした部分になります。
二階建て以下の住宅は
建築士サン達の技術を信用してるから
小難しい構造計算なんてしなくてもいいよ
ってことです。
こんなの一般消費者は知らないですよね。
ヘタしたら、建設業界でも知らない人いますからね。
二階建て以下の木造住宅
逆にいうと、3階建て以上になると「構造計算」が必要になるってことです。
大丈夫だっていう根拠が求められることになりますので、多くの住宅メーカーさんは「できません」って答えます。
もしくは「コストが大幅に上がります」って答えます。
だから、木造住宅=二階建てか平屋がほとんどです。
できませんっていう会社さんは、本気で3階建なんて木造でできないと思っているかも知れないので論外です。
城郭や社寺仏閣が木造だってことすら疑っているのかもしれないですね。
コストが大幅に上がるってのは一見普通に思えますが、ちょっと考えるとおかしいです。
平屋建てを二階建てには簡単にできるのに、もう一階足すと大幅にコストが上がるものでしょうか・・・
正直、そんなに変わらないと思います。
構造計算するコストがかかるのは分かりますが、建物の安全性の根拠となるのは構造計算しかないので、今までの家づくりは…
算数や数学のテストで、適当に書いた答えは合ってたけど、計算式はわからなかった。
でも、答えは合ってたんだから、問題ないでしょ
って言っているのが、現在行われている家づくりです。
毎回、計算を行い正しい答えに基づいて建てられた住宅と
毎回、鉛筆を転がして勘と運に頼った住宅
どちらが安心して住むことができるでしょうか
震災では8割の方が自宅で亡くなってしまったそうです。
勘と経験に任せる制度を放置している行政にも責任はありますが、その制度にあぐらをかいてきた私たち住宅会社にも責任があると思います。
大きな地震が来た時に
安心して住める家
当社では、十勝で唯一「構造計算」を当たり前とした家づくりを行なっていきます。
ではでは。
次回からは通常通り参りますよ